ここ数年、山岳小説にはまってます。
その中でも最近は笹本稜平作品です。
映画かされた「春を背負って」から始まり「未踏峰」「南極風」そしてこの「その峰の彼方」。
エベレストをテーマにした作品は多くありますがこの話の舞台はアラスカの《マッキンリー》
標高は6194メートルと8000メートルにはぜんぜん及ばないのですが、あの冒険家《植村直己》の命を奪った場所です。
この作品での登攀シーンのリアルさはさすが笹本稜平ですが、同時進行をする観光リゾート開発という一般社会の話がミックスされている事。
夫婦愛・友情・民族問題、そして山男の心情と次々と展開される話は飽きることなく進んでいくとても素晴らしい作品です。
まだ私の読んでいない笹本作品の山岳小説は複数あります、次の一冊も楽しみです!!!